高校生の就職活動においては、学校を通じて、求人票の中から志望する企業を選定するというルールが行政によって定められています。
そのため、職場見学や応募以外で、学生と企業がコミュニケーションを取る機会は極端に少なく、学生だけでは企業の情報が集められない、という高卒採用独特の課題が存在します。そこで有効な手法となるのが「高卒フェア・イベント」。求人票だけでは伝えられない職場の雰囲気、企業の魅力を、直接会うことによって感じてもらうことができます。
文字だけでは伝えることのできない情報を提供することで、学生の興味・関心につなげることができるのです。
高卒採用は長年「閉ざされた」ものでした。高校生は1人1社しかエントリーすることができず、実質学校からの推薦という状態だったため、自分の将来を左右する仕事を決めることなのにも関わらず、「選ぶ自由さ」があるとはいえませんでした。
近年ルールの緩和により、学校斡旋から自己開拓を選ぶ高校生が増えています。しかし、まだ社会にでたことがない高校生が自分だけで企業を選ぶのは大変なこと。
高卒専用の合同説明会では、スタッフを多く配置することで、来場した高校生の相談にのり、企業へ導いてあげる仕組みを整えています。
普段社会人と接する機会の少ない高校生は、企業ブースで話しかけることだけで精一杯な場合も。まずは話しやすい雰囲気をつくることが大切です。
また、不安を払拭して、企業理解を深めてもらうために、抑えるべきいくつかのポイントを紹介します。
ブース装飾は明るく親しみやすく
暗めの配色であったり、インパクトのありすぎるキャッチコピーは怖がられてしまうかもしれません。
同時に「なにをやっている会社か」「どんな特徴があるのか」を明示するわかりやすさも必要です。
難しそうなことをやっているのかなと思うと、興味があっても話を聞く前に「自分には無理だろう」と諦めてしまう可能性も。
まずは「話をきいてみたいな」と思ってもらうために、ブースの雰囲気は大学新卒採用よりもさらに重要となります。
若年層の社員を配置
もし企業ブースに自分の高校の先輩が立っていたら、参加した高校生はきっと安心感と親近感を覚えるでしょう。
年齢が近い、高卒入社であるなど、高校生が身近に感じられる社員を配置することがポイントです。
高卒で入社した1-2年目がいればベストですが、他にも実際に入社したら上司になる社員など、会社の雰囲気を想像しやすいメンバーを配置することが、説明会の成功だけでなく、マッチングした人材の採用につながります。
説明内容や資料はわかりやすい言葉で
高校生は社会に出たことがなく、まだまだ勉強中です。専門用語ではなくても理解が難しい言葉や言い回しがあると思ったほうがいいでしょう。
高校生にとって、理解のできない言葉は「つまらない」と感じてしまう可能性があるので、注意が必要です。
事業内容によっては高校生に伝わりづらい場面もあると思います。まずは自社のことを知ってもらうために、図や実例を使用して、噛み砕いた説明を心掛けることがポイントです。
高卒採用は独自のルールがあり、通常、企業と学生が直接コミュニケーションを取れる機会は多くありません。
「高卒フェア・イベント」は、その相互のコミュニケーションが叶う貴重な場であることから、とても有効な採用手法と言えます。
まずはサービスの特徴やポイントを抑えましょう。
高卒採用を成功させるなら、イベントはぜひ出るべきだと思います。社会経験のない高校生は、ネット上で得た情報を正しく読み解いているとは言い切れません。
高校生にもわかりやすいように記載したり動画で伝えたりしても、こちらの想像通りに解釈しているかはわからないのです。
イベントで直に接触することで、思い違いはぐっと減ります。
企業選びの段階から、正しい情報を伝える努力をすることが、ミスマッチのない採用につながるのです。
高卒領域担当M.Y.
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