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更新日:2025/06/23
企業の成長を加速させるうえで、経営の中核を担うCxO人材の採用は欠かせません。
特にスタートアップや成長フェーズにある企業にとって、的確な経営判断と推進力を持つCxOの存在は、事業の成否を大きく左右します。しかし、CxOクラスの人材は市場でも希少かつ競争が激しく、採用の難易度も高いのが現実です。
本記事では、CxOとは何かを整理しながら、採用手法や自社に惹きつけるための工夫、成功のポイントまで解説します。
実際に人事が使用している採用KPIシートをもとに作成し、採用活動におけるKPIの設定方法を解説しています。
また、採用フェーズ別に進捗を確認・分析ができるシートもご用意。
過去のKPI実績から逆算方式で各段階の目標人数を設定できるため、ダウンロード後すぐにご活用いただけます。
目次
CxOとは、CEO(最高経営責任者)やCFO(最高財務責任者)、CTO(最高技術責任者)など、「Chief × Officer」と呼ばれる企業経営の中核を担う役職の総称です。
CxOの職務内容は企業によって若干異なる場合がありますが、ここでは代表的な職種とその一般的な役割を紹介します。
・CEO(Chief Executive Officer):最高経営責任者
└ 経営全体の最終判断と責任を担うトップ
・COO(Chief Operating Officer):最高執行責任者
└ CEOの立てた戦略を実行に移す執行責任者
・CSO(Chief Strategy Officer):最高戦略責任者
└ 経営戦略の立案・実行体制の整備を横断的に推進
・CFO(Chief Financial Officer):最高財務責任者
└ 財務戦略の立案、資金調達および予算管理を統括
・CLO(Chief Legal Officer):最高法務責任者
└ 法務戦略の立案・契約管理・訴訟リスクの回避を担う
・CPO(Chief Privacy Officer):最高プライバシー管理責任者
└ 個人情報保護体制の整備とリスクマネジメントを担う
・CISO(Chief Information Security Officer):最高情報セキュリティ責任者
└ 情報セキュリティ体制の構築と漏洩リスクの防止を担当
・CHRO(Chief Human Resources Officer):最高人事責任者
└ 人材戦略の企画・育成・制度設計を統括
・CTO(Chief Technical Officer):最高技術責任者
└ 技術領域の戦略立案・開発・体制整備を担う
・CIO(Chief Information Officer):最高情報責任者
└ 情報システムの活用・運用戦略を担う
・CAO(Chief Analytics Officer):最高分析責任者
└ データの収集・分析を通じて経営戦略を支援
・CMO(Chief Marketing Officer):最高マーケティング責任者
└ 市場戦略・ブランド強化を通じて成長を推進
・CBO(Chief Branding Officer):最高ブランディング責任者
└ ブランド価値の構築・強化をリードする
・CCO(Chief Communication Officer):最高コミュニケーション責任者
└ 対外広報・メディア対応など企業の発信を統括
・CDO(Chief Design Officer):最高デザイン責任者
└ 製品や広告等におけるデザイン戦略を統括
各分野における意思決定と戦略推進を担い、事業成長に直結する責任と影響力を持ちます。特にスタートアップやベンチャー企業では、CxOは意思決定だけでなく、組織変革や事業構築をリードする重要な役職です。適切なCxO人材の採用は、企業の未来を形づくる重要な経営判断となるでしょう。
CxO人材の採用は、一般的な中途採用と比べて、候補者の希少性と採用難易度が格段に高い領域です。企業が求めるリーダー像を明確にしつつ、適切なチャネルでアプローチすることが成功の鍵となります。ここでは、代表的な3つの手法「人材紹介」「ダイレクトリクルーティング」「リファラル採用」について解説します。
ハイクラス人材の採用においては、ハイクラス層に特化した人材紹介サービスの活用が効果的です。
ハイクラス専門のエージェントは、転職を検討している優秀な候補者とのネットワークを持ち、マッチ度の高い人材を提案します。
最近では、候補者との初期接点に社長とのカジュアル面談を取り入れるなど、関係構築を重視する紹介サービスも登場しています。
こうした多様なサービスの中から、ニーズに即したエージェントを見極めることが、成功への第一歩です。
ダイレクトリクルーティングは、自社でターゲット人材を見極め、直接アプローチする手法です。候補者の興味を喚起し、個別にアプローチすることで自社のビジョンに共感する人材を獲得できる可能性があります。
個別にアプローチするためのリソースと時間を要するため、戦略的な設計が求められます。
信頼できる関係性を通じた紹介によるリファラル採用は、CxOクラスでも効果的です。
現経営陣や社外アドバイザーなど、ハイレイヤーとの接点を持つ人物からの推薦は、候補者との信頼構築がしやすく、選考のスピードも早まります。
また、自社の文化や価値観にマッチした人材と出会える可能性が高まる点も魅力です。
優秀なCxO人材は常に複数のオファーを受けているため、「この企業で働きたい」と思わせる惹きつけの工夫が不可欠です。
報酬や役職だけではなく、企業のビジョン、カルチャー、経営陣との信頼関係が決め手になることが多くあります。
ここでは、候補者に刺さる魅力づけの手法として重要な「経営陣の巻き込み」と「採用ブランディング・採用広報」の2点を紹介します。
CxO採用では、候補者にとって「誰と経営を担うのか」が大きな関心事の一つです。そのため、早期から経営陣が直接関わることで信頼形成につながります。トップ自らが採用活動に参加し、ビジョンや課題を率直に共有することで、信頼と共感を築くことができます。
また、候補者側も自らの経験や価値を経営層に直接伝える場があることで、相互理解が深まり、入社意欲の醸成につながります。
CxO人材に「選ばれる企業」になるためには、日常的な採用ブランディングと広報活動が欠かせません。具体的には、企業のビジョン・ミッションの明確化、経営陣の思想を伝えるコンテンツ発信、メディア露出などを通じて、CxO候補者が企業の「未来」に魅力を感じられる状態を作ることが求められます。
また、透明性や将来性を示すことで、候補者の不安を解消し、意思決定を後押しする効果も期待できます。
ハイクラス人材の採用は、一度の採用が企業の方向性を大きく左右する重要なプロジェクトです。だからこそ、計画性と社内の連携をもって取り組むことが欠かせません。単なるポジション充足ではなく、自社にとって本当に必要なCxO像を描き出し、組織として一体で採用活動を進めることが、成功の鍵を握ります。
ここでは、成功率を高めるための2つの実践的なコツをご紹介します。
まず重要なのは、「どのようなCxOを求めているのか」を具体化することです。
求めるスキル・経験だけでなく、組織文化との相性や、将来的な役割期待まで明確にすることで、ミスマッチを防ぐことができます。社内で共通認識を持ち、要件定義を丁寧に行うことは、採用活動の精度を高める第一歩です。特にCxO採用は感覚や勢いに頼らず、戦略的に設計する姿勢が求められます。
CxO採用は人事部門だけで完結できるものではなく、経営陣と人事の密な連携が不可欠です。
候補者との接点づくりや選考、入社後のオンボーディングにおいても、経営陣が一貫して関わることで信頼性と説得力が高まります。また、採用決定に向けた社内合意形成や意思決定のスピードも、経営陣との密な情報共有によって支えられます。CxO採用の成功は、企業全体のチームワークにもかかっているのです。
CxO人材の採用は、企業の未来を左右する極めて重要な経営判断です。その重要性を踏まえ、感覚に頼らず戦略的に取り組むことが求められます。希少性の高いハイクラス人材だからこそ、採用手法の選定や魅力づけの工夫、社内の連携体制が成功のカギとなります。自社にとって理想的なCxO像を描き、戦略的かつ丁寧な採用活動を行うことで、将来の企業成長に大きな弾みをつけることができるでしょう。
今回ご紹介した手法とポイントを活かし、確実なCxO採用につなげていきましょう。
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