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RPOとは?メリット・デメリットと導入のポイント

更新日:2025/06/05

採用市場が複雑化し、求められるスキルや人材像も多様化する中、多くの企業が採用活動に課題を感じています。そこで注目を集めているのがRPO、いわゆる採用代行サービスです。社内リソースの不足や担当者の負担を軽減し、より戦略的な採用活動を実現できるRPOの導入は、企業の採用力向上に直結する選択肢となっています。
本記事では、RPOの概要からメリット・デメリット、活用のポイントまで、具体的に解説します。

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RPOとは?

RPO(Recruitment Process Outsourcing)とは、企業の採用活動の一部または全部を外部に委託するアウトソーシングサービスのことです。業務範囲は母集団形成から応募者対応、面接日程調整、内定フォローなど多岐にわたります。
採用の工数削減や採用手法の最適化を通じて、企業の採用課題解決や採用戦略の実現を支援する、戦略的な採用支援ソリューションといえます。

採用代行(RPO)が注目されている背景

近年、労働人口の減少や職種の多様化により、企業の採用活動はますます複雑化しています。
さらに採用市場の競争激化や選考スピードの重要性が高まる中、従来の体制では対応が困難なケースも増えています。
こうした状況に対応する手段として、RPO(採用代行)サービスが注目されています。採用計画の策定からプロセス管理、応募者対応などを支援するRPOは、自社の採用リソースの不足を補い、採用の質とスピードの向上を実現できる有効な選択肢として広がりを見せています。

採用代行(RPO)の導入を検討すべきケース

RPOの導入が効果的な場面は、企業の状況や課題によって異なります。
ここでは、特に導入をおすすめしたい代表的なケースを解説します。

【1】社内のリソース不足

採用活動に必要な人員や時間が不足している企業にとって、RPOの導入は大きな効果を発揮します。例えば、複数の求人媒体の管理や応募者対応、日程調整など、煩雑な業務に多くの工数がかかり、他の業務との兼務では十分な対応が難しくなりがちです。
RPOを活用すれば、このような業務負担を軽減しつつ、効率的な採用プロセスを構築できます。結果として、人材確保に向けたスピーディな対応が可能になり、採用全体の質向上にもつながります。

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【2】採用担当者のスキル不足

新たに採用担当者を任された社員や、少人数体制の人事部門では、十分な採用ノウハウや経験がないまま業務を進めるケースも少なくありません。結果として、母集団形成の方法が限られたり、面接対応や選考基準の曖昧さからミスマッチが発生しやすくなり悪循環に陥ってしまう場合があります。
RPOを導入することで、専門知識を持つ採用コンサルタントがプロセス全体を支援し、自社に最適な採用手法を提案してくれます。これにより、採用の精度と成功率を高めることが可能です。

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採用代行(RPO)のメリット

RPOを活用することで、企業は採用活動におけるさまざまな課題を解決できます。
ここでは、RPO導入によって得られる代表的なメリットを2つご紹介します。

【メリット1】採用担当者がコア業務に集中できる

RPOを導入する最大のメリットのひとつは、採用担当者が本来注力すべきコア業務に集中できることです。煩雑な日程調整や応募者対応、スカウト送信などの業務は時間と手間がかかり、戦略立案や面接評価などの判断業務に支障をきたすことがあります。
RPOではこうしたオペレーション業務をアウトソーシングできるため、選考基準の見直しや人材要件の整理といった本質的な採用活動に時間を割くことが可能になります。

【メリット2】スピーディで丁寧な対応が可能

採用においては、応募から面接までのスピード感が求職者の意思決定に大きく影響します。
RPOを活用することで、応募者対応や書類選考、面接日程の調整といった工程を専任の担当者が迅速かつ丁寧に対応するため、対応遅れによる機会損失を防げます。
また、定型業務のプロセスが整備されているため、複数の求職者に対してもブレのない運用が可能です。これにより、求職者体験(CX)の向上と企業の採用競争力強化が同時に実現できます。

採用代行(RPO)のデメリット

RPOには多くのメリットがありますが、一方で注意すべき点も存在します。
ここでは、導入前に理解しておきたい主なデメリットについて解説します。

【デメリット1】採用要件の共有不足が招くギャップとリスク

RPOでは、外部のリソースが採用業務を担うため、自社とRPO担当者との間で採用基準や人物像の認識に齟齬が生じる可能性があります。これにより、本来求めていた人材とは異なる求職者が選考を通過し、採用後のミスマッチや早期離職につながるリスクも否定できません。

【デメリット2】自社にノウハウが蓄積されない可能性がある

RPOに業務を委託することで日々の採用実務から社内メンバーが遠ざかり、自社内にノウハウが蓄積されにくくなるという懸念があります。特に、採用手法の見直しや効果測定など、採用活動のPDCAサイクルを内製で回す力が育ちにくい点は注意が必要です。

採用代行(RPO)を利用する際のポイント

RPOの効果を最大限に引き出すには、導入前の準備や運用中の工夫が欠かせません。
ここでは、RPO活用を成功させるための重要なポイントを解説します。

【ポイント1】自社の採用課題を整理しておく

RPOを効果的に活用するには、まず自社の採用課題を明確に把握・整理することが不可欠です。例えば、「母集団形成がうまくいかない」「採用プロセスに時間がかかっている」「選考基準が曖昧」といった具体的な問題を洗い出すことで、RPOにどの領域を支援してもらうかの方針が明確になります。課題が不明確なまま依頼を進めると、成果が出にくいばかりか無駄なコストが発生することも少なくありません。
導入前に、現状の採用体制や数値データをもとにした課題分析を行いましょう。

【ポイント2】定期的なコミュニケーションを実施する

RPOを有効に機能させるためには、自社とRPO担当者の間で認識を継続的にすり合わせることが不可欠です。
採用要件や人物像のズレを防ぐには、初期の打ち合わせだけでなく、週次や月次などの定例ミーティングで進捗・課題を共有し、認識を随時アップデートしていく必要があります。また、RPOに業務を任せきりにせず、成功事例や数値のフィードバックを受け取りながら社内にナレッジを蓄積する姿勢も欠かせません。
コミュニケーションの頻度と質を高めることが、RPOの効果を最大限に引き出すポイントです。

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まとめ

採用の難易度が高まる現代において、RPO(採用代行)は企業の採用課題を解決する有効な手段として注目されています。社内リソースの不足やノウハウの欠如を補い、採用の質とスピードを向上させる戦略的なパートナーとして、RPOの活用はますます重要性を増しています。ただし、効果を最大限に引き出すためには、自社の採用課題の整理や目標の明確化、RPOとの継続的な連携体制の構築が不可欠です。
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採用に関するお困りごとがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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