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中途採用に有効な求人手法とは?ポテンシャル重視企業が増加

更新日:2023/12/21

2021年4月から、従業員数301名以上の大企業は中途採用比率の公表が義務化されました。この影響により、多くの大手企業で就職氷河期世代やシニア世代の再雇用はもちろん、若年層の中途採用が促進されています。

今回は、中途採用担当者向けに採用市場情報とおすすめの求人手法4選を解説します。

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中途採用が難しいと言われている理由

株式会社ビズリーチの中途採用に関する調査によると、即戦力人材の採用難易度が高まったと感じている中途採用担当者は88.2%にのぼり、2021年の調査より11.1ポイントも増加していることがわかっています。(※1)
近年は採用売り手市場と言われ、企業が求職者を選ぶように、求職者も入社する企業を選んでいます。「ジョブ型雇用」や「スキルアップ転職」といった考え方が社会に浸透しはじめ、企業は即戦力の人材を採用することが難しくなっているのです。 
※1:株式会社ビズリーチ 「中途採用に関するアンケート」

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中途採用が難しい理由とは?中途採用成功の秘訣はカルチャーマッチ!

カルチャーマッチ 中途採用 採用計画 母集団形成

中途採用で「特に20代を採用したい」と回答した企業は6割超え

即戦力人材の採用が難しくなっているなか、株式会社学情の調査によると中途採用で「特に20代を採用したい」と回答した企業は6割超えという結果が出ています。(※2)
その内訳は、「20代(26~29歳)」が44.4%で最多、「20代(~25歳)」と回答した企業も19.1%に上り、「20代」と回答した企業が合計で6割以上という内容でした。
20代は若年層採用に分類されやすく、即戦力人材として採用する企業は多くはありません。業務経験やスキルを保有している人材は30代〜40代に比べて少ないと言えます。

さらに、20代を対象にした採用において、採用対象者に求めることについては、「社会人経験は求めたいが、業界/職種の経験は問わない」と回答した企業が、55.3%で最多となっています。「社会人経験を問わない」と回答した企業も合計すると、「業界/職種の経験は問わない」とした企業が7割を超える結果となります。

以上の結果より、近年の20代を対象にした中途採用では、経験よりもポテンシャルが重視されていると言えるでしょう。
※2:株式会社学情 「経験者(中途)採用における採用対象」

若年層を採用する際に必要な「ポテンシャル採用」という考え方

ポテンシャル採用とは、応募者のスキルや経験ではなく、応募者が持つ人柄や素養などの潜在的な能力を重視して選考を行う考え方でのことを指します。 ポテンシャルはカタチがなく曖昧で、数値化することが難しい特徴があるため、自社でポテンシャル採用を取り入れる際には、社内の採用基準をしっかり明確にしておく必要があります。 
これからの中途採用には、ポテンシャル採用は欠かせなくなってくる可能性が大きいです。以下の記事を参考に、自社の採用活動にも取り入れる準備を始めましょう。 

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今さら聞けない!ポテンシャル採用とは?メリット・デメリットや人材を見極めるポイントを解説

カルチャーマッチ 中途採用 母集団形成

中途採用に最適な4つの採用手法

【1】求人広告

求人広告は一般公募における最も一般的な手法です。しかし、職種やキャリアに応じた媒体を選び、ターゲットに適した内容を掲載しなければマッチングした応募を獲得することはできません。業界業種特化のメディアの増加も目立つものの、一方で第2新卒・20代若年層向けの媒体もあります。 
特に、ポテンシャル採用の場合は仕事内容や職場環境をしっかり理解してもらってから入社してもらわなければ簡単に離職してしまうリスクがあるため、自社の情報をしっかりと伝えられるよう、ターゲットに合わせた媒体選定を慎重に行う必要があります。 
中途採用の求人広告について詳しくはこちら!

【2】求人検索エンジン

求人検索エンジンの特徴の一つに求職者がフリーワードで検索できることが挙げられます。そのため、 “ポテンシャル採用”というキーワードはもちろん、資格が必要な職種の採用活動を行いたい場合は、キーワード検索に強い求人検索エンジンもおすすめです。一方で、ターゲット層が広い場合には、閲覧数だけが伸びてしまい、応募につながらないケースも考えられるため気をつけましょう。
中途採用におすすめの求人検索エンジンについて詳細はこちら!

【3】転職フェア・イベント

フェア・イベントは取り入れることで、企業認知度の向上および、求職者との接点を増やすことが可能です。
求人広告だけでは出会えない人材と出会えるチャンスが魅力のひとつと言えます。一方で、新卒採用とは違い、イベントによっては即戦力人材から、第二新卒のような若年層まで全てが参加者対象になるため、細かいターゲット設定が重要です。最近はオンライン開催もあり、リアルイベントとの差別化も行われてきています。
中途フェア・イベントについて詳細はこちら!

【4】採用サイト

新卒採用領域では当たり前となった採用サイトですが、中途向けのコンテンツを充実させている企業は意外にも多くありません。中途向け専用サイトの作成が難しい場合でも、欲しい人材に向けて中途入社で活躍している社員インタビュー動画や、入社後のキャリアアップ制度を解説するコンテンツを掲載することで中途採用にも力を入れているアピールになり、求める人材と出会いやすくなるでしょう。

まとめ

世間の流れが反映されやすい中途採用は徐々に変化する市場に注意が必要です。近年の中途採用は即戦力人材の採用が難しくなると並行して、20代の採用に力を入れている企業が増えてきています。
一口に中途採用と言っても、経験値の高い人材を求める採用から、第二新卒のような社会人経験がほとんどない若年層の採用まで全てを含んでいるため、まずは求める人材をきちんと設定することが採用成功までの近道です。

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