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更新日:2023/12/21
多くの企業が優秀な学生を採用するために、既に25卒採用の準備や選考を開始しています。
今回は、2025新卒の学生を対象に実施された調査をもとに、25卒の採用を成功させるポイントや注意点を解説します。
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目次
先日、株式会社ワンキャリアが2025年卒の学生向けにアンケートを実施しました。調査によると、以下のような結果であることがわかりました。(※1)
■調査結果
・約4割の学生が企業選びで最も重視するのは「給料」と回答。次いで「自身の成長」がランクイン。
・ 志望業界では「金融」「メーカー」「IT・通信」が上位3位を占める結果に。24卒でランク上位にあった「広告・マスコミ」の順位は大きく低下(2位→6位)。
・ 一部企業にて「ジョブ型採用」を開始するも、「総合職」を選ぶ学生の割合は変わらず。
・ 就活の悩みとして「ESをうまく書けるか不安」と回答する学生が6割を超えるなど、コロナ禍による行動制限解除後も「ガクチカ」作りのハードルは存在。
・ インターンでは「オフライン」を希望する一方で、合同説明会は「オンライン」が人気。就活の情報収集にも「タイパ」(※2)を重視することが明らかに。
・ 約4割の学生が「転職」前提でファーストキャリアを選択すると回答。
※1:株式会社ワンキャリア 「就活の意識調査に関するアンケート」
※2:「タイパ」=タイムパフォーマンスの略称。「かけた時間に対する効果」を意味する。
学生は、新型コロナウイルスの影響で企業の安定性を重視した就職活動を行っている傾向があります。特に昨今では、ウクライナ情勢による価格高騰や円安の影響も大きく、給料が高い企業に就職したいと考えている学生が多いと言えるでしょう。
生活するうえでの経済的不安から「給料の高さ」への関心が高まっており、“生活をしていくうえで最低限の収入を確保できるのか” という視点を持つ学生が増えているのかもしれません。
就職活動におけるオンライン、オフラインの希望については、約半数の学生が合同企業説明会はオンラインを希望しているのに対し、インターンシップではオフラインを希望しています。
25卒の学生はオンラインで授業を受講したり、クラウドでファイルを共有して作業をする環境があたりまえのなか大学に入学した世代です。オンライン環境を通してさまざまなことを行ってきた学生にとって、オンラインの説明会であれば会場までの移動時間の削減になるため、より多くの説明会に参加しやすく、効率良く就職活動を進められるといったメリットが挙げられます。企業にとっては遠方の優秀な学生にも自社の説明会を行うことができるため、説明会のオンライン化は双方にメリットがあると言えるでしょう。
一方で、インターンシップはオフラインでの参加を希望している学生が多くいます。学生がインターンに参加する目的は、「自身の興味のある業界や企業、職種の理解を深めるため」などが挙げられます。インターンシップは学生にとって、自身が働きたい場所を実際に確かめる機会となっているのです。
企業は目的や内容に応じてオンライン、オフラインを使い分けて採用活動を行うことが求められています。
就職先を選ぶ際に、「将来的な転職を視野に入れて選ぶ予定ですか?」との問いに「はい」と回答した学生が38%、「いいえ」と回答した学生が27%を占めています。
近年、「ジョブ型雇用」という保有スキルを重視した採用活動や雇用を行う考え方が増えてきました。こういった背景もあり、「メンバーシップ型雇用」がもともと根強い日本の終身雇用の時代が終焉を迎えていると言われています。また、“スキルアップ転職”といった転職に対してのネガティブなイメージが払拭され始め、新卒であっても、今の社会を生きていくためには転職に対するハードルは下がってきているのかもしれません。
賃上げの影響もあり、学生は企業選びのなかでも「生活していくための収入を得ることができるのか」を見ている学生も多いでしょう。ただし、条件面だけで企業の魅力づけを行っても、入社後に想像と現実のギャップが生じやすく早期離職につながりかねません。一口に給与や賞与の話をするだけでなく、どのようなキャリアアップで昇給できるのかなども説明して、企業の安定性や、社会的に安心して働いていける環境であることを伝えることが重要です。
また、「稼げる」というワードだけで自社をアピールしても、学生は「きついノルマがあるのでは無いだろうか」「どうして稼げるのだろうか?」など不審感を抱く可能性があります。自社の魅せ方は慎重に検討することが重要です。
説明会にオンラインを取り入れた際に、よく生じる課題は「意思疎通が図りづらい」などが挙げられます。まだオンラインで説明会を実施していない企業は、よくある課題を把握して対策を練ったうえで取り組むことが重要です。また、すでに実施している企業は、しっかりとオンラインの効果を実感できているかを計測し、PDCAを回していく必要があると言えるでしょう。
オンライン説明会から選考エントリーへ誘導するためには、学生の説明会に対する満足度や企業に対する信頼度を向上させ、志望意欲を高める必要があります。
以下の記事を参考に、改めてオンライン説明会の導入・実施を見直しても良いでしょう。
近年は先述したデータから読み取れるように、近年の学生は「入社した会社とともに人生を歩みたい」と考える人材は少なく、「会社と自身のキャリアステップは別である」という価値観を持っている学生が増加しています。そういった価値観を持っている学生の離職を防ぐために、企業は採用段階から「企業の課題やネガティブ情報も理解させておくこと」「自社で働く理由を明確にさせておくこと」で、入社後にイメージと現実のギャップを生じさせず、自社でのキャリアアップを思い描けるようにすることが重要です。
特に新卒採用においては、企業の変わらない部分である「企業カルチャーにマッチングする人材であるか」は大きな軸となるでしょう。自社で長く活躍する人財かどうかの見極めに有効な手法は、しっかりと策定しておくことが重要です。
すでに多くの企業が25卒採用に向けて動き始めています。
採用市場においては、25卒の特徴や情報を把握して採用活動を行えた企業が優秀な学生と出会えると言えるでしょう。
自社の魅せ方や、オンラインの導入、採用基準などに注意をして、新卒採用を成功させましょう。