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更新日:2023/12/22
高卒採用を行う際は、まずは独自のルールとスケジュールを把握することが重要です。
今回は、具体的なスケジュールの詳細と、就活解禁日までに企業が準備しておくべきことについて解説します。
「初年度から結果を出すのが難しい」と言われている高卒採用。
はじめての高卒採用で3名の採用に成功した企業の事例をもとに、採用成功の秘訣を紹介します。
大卒採用とは異なり、行政・主要経済団体・学校組織の三社によってルールが定められています。企業は、高卒採用のルールを理解したうえで採用活動を行わなければなりません。
一般的な活動スケジュールは、以下のような流れになります。
※都道府県によっては、年間スケジュールが異なる場合もあります
■2023年3月卒の高卒採用選考スケジュール
6月1日:ハローワークによる求人申込書の受付開始
7月1日:企業による学校への求人申込及び学校訪問開始
9月5日:学校から企業への生徒の応募書類提出開始(沖縄は8月30日)
9月16日:企業による選考開始及び採用内定開始
11月以降:二次募集開始
高卒採用は、企業と高校生が直接連絡を取り合うことを禁止するルールが定められています。学校を介して高校生とのやりとりを行わなければならないため、学生とのコミュニケーションを図る機会が圧倒的に少なくなっているのです。
高校へのアプローチが解禁される7月以降は、応募前職場見学を実施したり、ナビサイトや採用ツールを活用して他企業との差別化を図ったりといった、企業アピールを行うことがとても重要です。
高校生の就活フローは、毎年ハローワークから案内のある「求人票の解禁時期」、「求人募集の解禁時期」に沿って決定されます。
工業や商業といった高校の専攻学科や、先生の案内によっては、若干の際が生じる場合もありますが、ほとんどの高校生は以下のフローで就職活動を行っています。
【2年生】1〜3月:三者面談
【3年生】4月〜:就職説明会開始
【3年生】7〜8月:企業選定、職場見学
【3年生】9月中旬:応募書類提出、採用選考・面接開始
【3年生】9月末〜11月中旬:二次募集
高卒採用は、一般的には学校斡旋がメインのため、大卒採用よりも内定率が高い傾向があり、最初の1ヶ月で6割ほどの学生が就活を終えるとも言われています。
また、工業高校、商業高校、通信制の高校や定時制の高校など、学校によって就職活動のタイミングが異なるため、企業は自社のターゲットである高校の就活スケジュールを把握しておくことが重要です。
高卒採用を成功させるためには、就活解禁前の事前準備が欠かせません。
紹介する3つのポイントを参考に採用活動に取り組みましょう。
まずは自社のターゲットとなるペルソナ設定を行いましょう。
ペルソナとは、マーケティング分野でよく使われる用語で、採用活動においては、ターゲットとして設定した学生の人物像のことを指します。具体的にどんなスキルを持っているのか、性別やライフスタイルなどを細かく設定し、社内全体で共通認識として把握することが重要です。
ターゲットの人物像を明確にすることで、学生目線を理解した一貫性のあるメッセージを発信することができ、ターゲットの存在を意識した採用活動を行うことができるのです。
高卒採用において母集団形成を図るためには、就活ナビサイトへの掲載や採用ツールなどの活用も選択肢のひとつです。
高校生が就職先企業の情報を集める際、就活ナビサイトや採用サイト、企業ホームページを閲覧する可能性は少なくありません。企業から学生へ、直接接触することが難しい高卒採用では、自社の魅力をアピールする手段を増やし、他社との差別化を図ることが重要となります。
また、コンテンツ内容を充実させるだけでなく、随時更新作業を行うことも心がけましょう。
自社を認知してもらうために、企業合同説明会へ出展をすることもオススメです。知名度が高くない企業でも、社員と話すことによって親近感が高まり、学生の印象に残りやすくなります。
また、職場の雰囲気や働きやすさなどを直接アピールすることができるので、学生の応募意欲を高める効果が期待できます。
高卒採用を行う場合、企業は国によって定められた独自のルールを守らなければなりません。特に、スケジュールは大卒採用とは異なり、7月1日の求人票公開から9月以降の応募開始まで、短期間で行わなければならないため、綿密な採用計画を練ることが重要となります。
ルールとスケジュールを把握したうえで、就活解禁日に向けた入念な準備を行いましょう。