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【はじめての高卒採用】ハロワークを通じた採用活動の流れを解説

更新日:2023/12/22

大卒採用の人材獲得競争の加速に伴い、企業による高卒採用の注目度は年々上昇しています。
しかし、いざ高卒採用を始めようと思っても、独特のルールや厳格な採用フローによって、採用活動の進め方がよくわからず苦戦する企業も多いのではないでしょうか。
高卒採用の大半は「学校あっせん」という方法で、ハローワークや学校を通した採用活動を行わなければなりません。

今回は、高卒採用を始める前に知っておくべき「ハローワークを通じた採用活動の流れ」や「求人票の準備のポイント」を解説します。

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高卒採用における「ハローワーク」の役割

企業が高卒採用を行う場合、ハローワークを通さずに採用活動を行うことはできません。また、高校生や保護者と直接接触を図ることも禁止されています。これは国が定めたルールであり、高卒採用を実施する企業は必ず守らなければなりません。
高卒採用に厳格なルールが設けられている理由は大きく2つあります。1つ目は高校生はあくまでも学生であり、学業を優先する権利があるということです。2つ目は、未成年である高校生は自分で正しく判断する能力が高くないことが挙げられます。
高卒採用を実施するにあたり、企業がハローワークを通した採用活動を行わなければならない理由も上記2つの理由が該当するでしょう。国として、未成年である高校生が誤った意思決定をしないよう、安心して就職活動を行うための制限を設けているのです。

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ハローワークを通じた採用活動の流れ

4月〜5月:高卒求人説明会への参加

高卒採用を実施する企業がまず初めにやるべきことは、ハローワークで行われる「高卒求人説明会」への参加です。この説明会は、採用ルールや高卒求人申込書の書き方などの説明が主な内容となっており、全国各地の各管轄ハローワークで実施されています。4月末ごろから5月にかけて実施されることが一般的ですが、地域によってはスケジュールが異なる場合があるため、自社管轄のハローワークへ開催日時を確認すると良いでしょう。
また、前年度に高卒採用を実施している企業であっても、採用活動をする年度は必ず参加をする必要があるため注意が必要です。

6月:求人票の作成・申し込み

説明会に参加したのち企業が行うべきことは、求人票の作成・求人の申し込みです。高卒求人は一般的に、企業が特定の高校のみに求人を出す「指定校求人」と全国の高校に求人を公開する「公開求人」の2つの方法があります。自社が選ぶ方法によって求人票のチェック項目が異なるため、どちらが自社に適しているのかを選択できるよう準備しておきましょう。
ハローワークでは、毎年6月1日から求人受付を開始することが一般的です。所定の求人用紙を入手し(郵送も可)、必要事項を記入したら、自社管轄のハローワーク窓口へ提出をします。高卒採用の求人解禁日は求人受付の1ヶ月後(7月1日)のため、できるだけ6月中旬までには登録申請をしておくと安心でしょう。

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7月:求人票の受け取り・送付

ハローワークでの求人申し込みが完了すると、受理印が押された「求人票」が発行されます。「指定校求人」で申し込みを行った場合は、企業は求人解禁日である7月1日以降に求人票の原本を受け取りに行き、指定した高校や学校管轄のハローワークに求人票の写しを提出しなければなりません。一方で、「公開求人」を選択した場合は、求人解禁日を迎えた時点で求人情報が公開されます。
なお、求人解禁日である7月1日のハローワーク窓口は、多くの採用担当者で混雑することが予想されます。スムーズに求人票を受け取るためには、朝に受け取りに行くなど、事前にスケジュールを調整しておくことも必要です。

9月以降:採用状況や充足の報告

採用活動中や採用活動を終えるタイミングでもハローワークとの連携は取り続けなければなりません。特に多くの企業が忘れがちになってしまうのが、採用状況の報告書の提出です。選考解禁の9月以降、毎月の採用内定状況を書面(FAX)で提出しなくてはならず、当該月に内定者がいない報告する必要があるため注意しましょう。

また、充足した場合も同様にハローワークへの報告が必須です。この報告をもって、ハローワークはWeb上で公開されている求人情報を非公開へ切り替えます。一般的には、求人票に記載している採用予定人数に達していない場合は求人票を下げることができず、やむを得ない事情がある場合においても、必ずハローワークや学校に届出をする必要があります。

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求人票発行〜学校送付のポイント

POINT01:記載内容を事前に把握しておく

一般的な求人票とは異なり、高卒求人は以下内容の記載も必須項目となっています。

■高卒求人における記載項目の特徴

  • 入社日 
  • 応募前職場見学の有無
  • 受付期間/選考日


ハローワークの求人票は型が決まっているため、事前に内容を確認しておくとスムーズに準備を進めることが可能です。
厚生労働省が発表している「求人申込書(高卒)の書き方のポイント」を参考に、どういった内容を書くかを把握して、早めの準備を心がけましょう。(※1)
一般の求人票と比較して、高卒採用の求人票では、応募前職場見学の有無を明示することができます。応募前に職場見学を実施できる企業は、備考欄に職場見学を開催する日時を記載しておくことで、自社の魅力を一人でも多くの学生に直接伝えられることができるでしょう。
※1:厚生労働省 「求人申込書(高卒)の書き方のポイント」
 

POINT02:学校送付は“夏休み前”までに行う

最優先の高校には、できるだけ“夏休み前”までに直接求人票を持参するようにしましょう。高卒採用は学生との直接的なやりとりが禁止されていることから、高校の先生との関係性構築は重要なポイントの一つとなります。さらに学校訪問は、直接学校の先生に自社の魅力や情報を伝えられるチャンスのため、求人票を持参する時間を設けることは高卒採用の結果に直結すると言っても過言ではありません。
ただし、学校の先生は多くの企業からアピールを受けているため、ただ訪問するだけでは自社を印象付けることは難しいでしょう。採用パンフレットや応募前職場見学の案内状などといった資料を用意するなど、自社の魅力が最大限に伝えられるようなツールをうまく活用することがポイントです。

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まとめ

新卒の人材獲得競走が激化している近年では、大卒採用だけでなく、高卒採用を取り入れる企業が増えています。しかし、採用領域の中でも細かいルールが課せられている高卒採用は、未成年を守るという観点から採用フローも厳格に定められているため、企業はやるべきことを整理しながら計画的に活動を進めなくてはなりません。
特にハローワークとの連携では、説明会や求人票の発行、採用状況の報告など、多くの手続きが必須とされています。スケジュールを把握したうえで、就活解禁日に向けた入念な準備を行いましょう。

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