PAGE TOP
更新日:2023/12/22
Z世代の社会進出が始まり、これからの社会は大きく変化していくことが予想されます。
採用活動においても、世代によって就職・転職活動のトレンドに違いがあることから、媒体選定や広報活動の手法などを見直す必要が出てくるでしょう。
今回は、Z世代を採用するうえで知っておきたいZ世代の特徴や、効果的な採用手法、また採用を成功させるポイントについて紹介します。
理念共感型人材を採用できる就職支援サイト
「WinC Career(ウインクキャリア)」のサービス資料です。
企業の根幹である社長の想い(=企業理念)やビジョンを軸にした求人掲載でZ世代ならではの「自社で働く意義」を学生が見出しやすいサイト構成になっているため、企業は、採用後も定着しやすく長期に活躍してくれる人材と出会うことができます。
目次
Z世代とは、1990年後半から2010年生まれの世代を指します。2022年現在では、10代~20代前半の若者を指す言葉として使用されており、SNSやインターネットを通してグローバルに社会と交流してきたため、多様な価値観を持った世代と言われています。
Z世代の最大の特徴は、デジタルリテラシーが高いことです。 Z世代は、生まれながらにしてインターネットと共生してきたことから「デジタルネイティブ世代」とも言われています。パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデジタル端末を難なく使いこなし、新しいデジタル機器に対して苦手意識を持たない特徴があります。
また、当たり前のようにSNSなどのコミュニケーションツールを使い、世の中に向けて発信をすることに積極的といった特徴も持っています。
幼少期にリーマン・ショックを経験していることから、消費に対して消極的で、堅実な経済観念を持つ傾向があります。ただし、災害被災地を支援するための特産品を購入したり、環境活動やSDGsの活動に積極的な企業の商品を行動したりと、商品やサービスを持つ社会的・文化的な価値を重視した「イミ消費」の需要が高まっている傾向もあります。
Z世代は、SNSやインターネットを通じてさまざまなアイデンティティに触れてきたことから、多様な価値観を持った世代と言われています。そのため、多様性を当たり前のこととして受け入れ、「自分らしさ」を大切にしています。
自分の個性を大切にする価値観を持っているZ世代は、ジェンダーレスやLGBTQの考え方を自然に広め、社会全体にも影響を与えているのです。
Z世代は安定性を重視して就職先を選択すると言われています。興味のある仕事や職種よりも、現実的で安定した給料や充実した福利厚生を選ぶ傾向にあり、「安定した生活を手に入れたい」といった気持ちが強い特徴があります。
ただし、「安定性重視=大企業」と単純に考えているわけではありません。近年の新型コロナウイルス感染症などの影響により、大企業でもリストラや早期退職を行っていることから、これから成長する業界や職種を見極めた就職活動を行う傾向にあるのです。
Z世代の多くは、新型コロナウイルス感染症の影響により、学校の授業や友人との交流など、オンラインでの生活を強いられてきました。オンラインショッピングの浸透やデリバリーサービスの急増など、在宅中心のライフスタイルが当たり前となった近年では、働き方にもある程度自由度があることが望ましいと言えるでしょう。
特に、「テレワーク」や「在宅勤務の可・不可」は、求人媒体の検索軸の一つとして設けられていることが多く、Z世代に重視されているポイントとなっているのかもしれません。
企業は勤務体制をフレキシブルにしたり、副業を認めるなど、より個人を尊重した働き方のための仕組み構築が求められるでしょう。
株式会社ジンジブの『新成人の「働き方」に関するアンケート調査』によると、64.2%が理想の働き方はプライベートや趣味の時間を大切にできる働き方であると回答しています。(※1)
この調査により、企業がワークライフバランスを整えることは、Z世代への企業アピールとして最も有効であることがわかります。Z世代の目に魅力的に映る企業とは、プライベートを確保しやすい環境が整った職場であると言えるでしょう。
企業は福利厚生の充実化や、残業削減のための取り組みを行うなど、職場環境や制度の見直しを行うことで、自社の魅力付けはもちろん、他社との差別化を図ることができるでしょう。
※1:株式会社ジンジブ 『新成人の「働き方」に関するアンケート調査【高卒社会人向け】』
株式会社No Companyの調査によると、就職活動において「SNSで情報収集をすることがある」と回答した学生が57.2%となっており、2人に1人がSNSを活用して就職活動を行っていることがわかります。(※2)
Z世代の人材を獲得するためには、従来の採用手法だけでなく、SNSなどのツールを活用することで更なる訴求が可能となるのです。
※2:株式会社No Company 『 Z世代の学生による就職活動時のSNSやWebサイトの活用実態についてアンケート調査 』
近年は、SNSによる採用広報を行っている企業も多いのではないでしょうか。SNSは身近な画像や動画を投稿できることから、現場のリアルな雰囲気が伝わりやすく、求職者へ働くイメージを与える手段としても効果的です。詳しい活用方法は、以下記事で解説をしていますので、ぜひご覧ください。
Z世代には企業が特定の学生にオファーを送るダイレクトリクルーティングも有効です。Z世代は年齢や性別などの属性にとらわれず、一個人として接することを好む傾向があります。そのため、企業が「あなただからオファーする」という形が取れる、ダイレクトリクルーティングはZ世代の特徴を捉えた有効な採用手法であると言えます。
デジタルネイティブであるZ世代は、オンラインで行う就職活動に抵抗を感じることは少ないでしょう。特にWeb説明会は、学生にとって会場までの交通費がかからず、移動時間も必要ないといったメリット要素が多いことから、説明会参加へのハードルを下げることができます。また、遠方からも参加が可能となるため、対面では出会えない層との接触も可能となるでしょう。したがって、「Web説明会」はZ世代の認知度向上を図るにあたり、有効な手段であると言えます。
X世代・Y世代にとって、Z世代は受動的な一面があるように感じるかもしれません。Z世代と共に働くことになった際は、次のことを意識すると良いでしょう。
目的をイメージできないと受け身な業務推進になる可能性があります。フラットな視点で物事を考えるZ世代には、質問を投げかけ、能動的に物事を考えさせることで、目的を自ずとイメージするようにしてあげることが大切です。
社内インフラにおいて、ペーパーレス化やデジタル化が進んでいない環境の場合、Z世代に「古臭い企業だ」とジャッジされる可能性があります。
株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが行った調査によると、Z世代の約7割がSDGsに取り組む企業に好印象を抱いていることがわかりました。(※3)
この調査より、Z世代は環境に優しい取り組みへの関心が高く、その影響は企業選定にも影響していることが読み取れます。
自社の未来を担っていくZ世代の採用を成功させるためには、時代に合った社内インフラの整備や、企業の社会貢献活動をアピールしていくことが重要なポイントと言えるでしょう。
※3:株式会社SHIBUYA109エンタテイメント | SHIBUYA109 lab. 『 Z世代のSDGsと消費に関する意識調査 』
採用活動において、Z世代ならではの価値観や特徴を感じている企業は多いのではないでしょうか。
Z世代は、今までの世代とは価値観や考え方が大きく異なります。まずは、Z世代にはどういった特徴があるのかを認識しておくことが、採用活動を行ううえで重要となるでしょう。
これから多くのZ世代が社会に進出し、企業を牽引する存在となります。
自社のこれからを共に創っていくZ世代人財を理解することが、今後の採用成功につながるのです。