PAGE TOP
更新日:2024/07/08
一口に「合同企業説明会」と言っても、その種類や規模はさまざまです。
「個別企業説明会との違いは何だろう」、「とりあえず出展をしているものの、本当に自社に適しているのかな…」とお悩みの採用担当者も多いのではないでしょうか?
合同企業説明会は、本選考が始まる前に学生と交流ができる貴重な機会です。新卒採用の早期化により、早い段階から動き出しが必要とされている企業にとって、合同企業説明会は企業認知を図る有効なアプローチ手法の1つです。しかし、知名度があるからという理由だけでイベントを選び、出展するだけでは、成果を得られない可能性があります。しっかり自社に合った合同企業説明会を選定する必要があるのです。
今回は、合同企業説明会(採用イベント)のメリットやデメリットをはじめとした概要と選定ポイントを解説します。
社長・経営者と学生がマッチングする理念共感型就職イベント
「WinC Audition(ウインクオーディション)」詳細はこちら!
相互理解を深めるコンテンツから、共感度の高い学生とマッチングすることができます。
<過去実績>
・1社1回の出展で最高内定受諾数4名!
・最速内定日数はイベント当日から3日!
目次
「合同企業説明会(採用イベント)」とは、複数の企業が一同に会する説明会のことを指します。
合同企業説明会には求人広告(ナビサイト)では出会いにくい学生に認知をしてもらう効果が期待できるため、多くの企業は「学生に自社を知ってもらう」という目的で出展することがほとんどです。また、開催方法も、会場開催、オンライン、完全予約制、時間制、など多種多様でバリエーションが豊富です。
その他の採用イベントとしては、学生が業界研究や役立つ情報を知ることができるセミナー形式のものもあり、合同説明会と併設されることも珍しくありません。
最近では、選考直結型の小規模イベントなど、マッチングを重要視したものも登場しています。
リクルートワークス研究所が行った「大卒求人倍率調査」によると、2024年卒の大卒有効求人倍率は1.71倍という結果になりました。(※1)
この調査により、近年は求職者よりも求人数のほうが多い“売り手市場”であり、企業は人材を獲得することが困難な状況にあると言えます。そのため、企業は求人情報を公開するなどの“待ちの姿勢”でなく、学生に見つけてもらうための“攻め”のアプローチを行う必要があります。
そこで有効な手段の一つとされているのが、「合同企業説明会」です。
合同企業説明会は一回の出展で多くの学生と出会うことができるため、学生に自社を知ってもらうきっかけになります。さらに、学生の認知を得るだけでなく、選考エントリー数の引き上げや、ターゲット(=求める人物像)にマッチした有効応募を集めることも期待ができます。 つまり、合同企業説明会は母集団形成を強化する有力な手段の一つであり、近年の採用市場において重要な役割を担っているのです。
※1:リクルートワークス研究所『大卒求人倍率調査』
新卒採用において「合同企業説明会」を活用するメリットは母集団形成だけではありません。
ここでは、企業が合同企業説明会に出展するメリットを紹介します。
企業が母集団形成を行う手法はさまざまですが、本選考前に学生とコミュニケーションを取れる機会は多くはありません。合同企業説明会では、学生と直接交流を図ることができるため、ナビサイトなどのメディアでは伝えきれない自社の魅力を直接学生に伝えることができます。そのため、より近い距離で話ができることから双方の理解度が高まり、これまで応募に至らなかった学生の応募意欲を高める効果も期待できるでしょう。
合同企業説明会へ出展することで、他社のアピール方法や採用手法など、あまり知り得ることがない情報を得られる可能性があります。特に同業種であれば、「どう差別化を図れるのか?」という視点で情報収集をすることもできるでしょう。ブースへの誘導の仕方や学生へのアプローチ方法、コンテンツ内容など、成果が出ている企業はどんな工夫をしているのかを実際に見ることができます。他社の採用手法を参考に自社の採用活動のブラッシュアップも可能となるのです。
新卒採用において、学生に“自社を知ってもらうこと” が選考エントリー応募を集めるカギとなっています。合同企業説明会では複数の企業が出展をするため、ナビサイトなどで条件検索にヒットして興味を持ってくれた学生以外にも接触をすることが可能です。いわゆる潜在層(自社のことを知らない学生)にも認知してもらえる可能性があり、アプローチできる学生の範囲を広げることができるのです。
合同企業説明会は一度に多くの学生と交流を図れるというメリットがある反面、その準備には時間と手間がかかります。プレゼン資料の作成や参加メンバーのリストアップ、パンフレットの準備、ブース設営など、当日までのタスクは山積みです。出展検討段階では、こういった準備を進めることができるキャパシティが社内にあるかを考慮して進めた方が良いでしょう。また、出展が決定した段階では、当日までのスケジュール設計を行い、余裕を持った準備をすることが大切です。
大勢の学生に対し、対応できる社員が数名しかいなかった場合、せっかく選考へ進んでくれるかもしれない学生へのアプローチが不十分になりかねません。
既存社員に協力を仰ぐ場合は、メイン業務とのスケジュールを調整する必要があるため、開催日時の共有は事前に行っておく必要があります。また、当日の緊急事態にも対応できるよう、タイムスケジュールや人員配置はあらかじめ計画することが重要です。
合同企業説明会には多くの企業が出展します。限られた時間のなかで「どれだけ自社の魅力を伝えられるか」、「学生の印象に残るか」を意識しなければ、出展目的を達成できない可能性もあるでしょう。他社の引き立て役とならないよう、プレゼン内容やブース装飾、配布物などの自社の魅力を最大限に伝えるための準備が必要です。
ナビサイトが企画・開催しているイベントは大規模なものが多く、出展企業数は1日に300社以上になることもあります。来場する学生も数万人を超えることもあるため、リアル開催の場合は大規模の展示場を貸し切りで開催されることが多くなっています。
出展企業は「一人でも多くの学生に認知をしてもらう」という目的が主となります。また、ナビサイト企画イベントのため、出展をすること自体が学生へ安心感を与え、自社のアピールにつながることもあるでしょう。しかし、十分な準備ができていない状態で当日を迎えてしまうと、学生の印象に残るようなアプローチができず、周りの企業に埋もれてしまう可能性が高いため、目的に沿った準備が大切です。
数十人から100人程度の学生が参加するイベントも種類が増えています。大型のイベントと比較をすると、企業と学生が接する時間が長くなり、学生の印象に残りやすい傾向があります。中小規模の説明会では、業界や学部、地域、テーマなどを限定して開催されることも特徴の一つで、目的をはっきり持った学生が集まるので、自社にマッチングした人材と出会いやすくなります。
また、イベントの種類は座談会やグループワーク、ディスカッション形式で開催されるなどさまざまです。企業にとっても、参加学生一人ひとりとしっかりコミュニケーションがとれることはメリットと言えるでしょう。
学生が就職活動をしていくなかで、知っていると役に立つ情報を学ぶことができる場です。主に、自己分析や業界・企業研究の方法、エントリーシートの書き方・添削、面接対策など、具体的な就職活動のアドバイスが行われており、企業は、開催されるセミナーの企業枠へ参加をすることで、就職活動を始める段階の学生へ早期接触をすることが可能になります。
また、早期段階で自社を認知してもらうことは採用広報へもつながるでしょう。
特定の業界に限定せず、多種多様な業界の企業が出展している合同企業説明会は“総合型”に分類されます。総合型の合同企業説明会には就職活動を始めたばかりで志望業界を決めていなかったり、まだ迷っている学生が多く参加する傾向があります。
業界を絞って、その業界に属する企業が出展している合同企業説明会は“業界特化型”に分類されます。業界が絞られていることによって、その業界への志望度が高い学生が集まりやすく、比較的入社意欲が高い学生が多く参加する特徴があります。
学生の属性ごとに開催される開催される合同企業説明会は“属性分類型”とされます。文理や所属学部、学科、運動部、文化部等、所属している人材の志向別に分類されます。例えば、チームワークを 要する運動部は、「誰かのため」や「社会貢献」などに共感をする学生が多い可能性があります。
自社の採用ターゲットに合わせてうまく活用すると良いでしょう。
コンセプトを軸に開催される合同企業説明会もあります。「選考へ直結している」、「学生が企業の社長や役員クラスの方と直接話せる」など、その特徴はさまざまです。例えば、“マッチング”をコンセプトにした説明会の場合、大型合同説明会とは異なり、認知だけにとどまらず、学生と企業がお互いに理解を深め “マッチング”をすることを目的としています。
前述で紹介した「イベントの種類」だけでなく、開催時期や運営元によってもイベントの雰囲気や参加学生の特徴は大きく異なります。そのため、自社に適したイベントに出展できなければ、思ったような効果は得ることは難しいでしょう。自社に適したイベント選定を行うポイントは、「自社の採用方針を明確にすること」、そして「イベントの種類やそれぞれの特徴を把握すること」です。
とにかく認知をあげ、母集団を獲得することが目的の場合は、来場者数の多い総合型がおすすめです。一方で、専門学校で学んだスキルや、ある業界への志望意欲が高い学生とマッチングしたい場合は、業界特化型や属性特化型へ出展すると良いでしょう。種類が多ければ多いほど、どのイベントに出展すれば良いのか判断をすることは容易ではありません。
「何を目的として合同企業説明会に参加をするのか?」、「どんな学生と交流を図りたいのか?」を明確にしたうえで、自社に適したイベントの選定を行いましょう。
近年、新卒採用市場においても売り手市場が加速しており、人材の確保が難しくなっています。そのため、企業は“待ちの姿勢”ではなく多くの学生から認知をしてもらえるよう、“攻め”のアプローチを行うことで、母集団の形成を図らなければなりません。合同企業説明会は、企業が一度に多くの学生と出会うことができる母集団形成手法の一つです。有効活用することでナビサイトなどのメディアでは出会えない学生と接触をすることが可能となり、選考エントリー数の増加も期待ができます。しかし、合同企業説明会の開催時期や規模はさまざまです。自社に適したイベント選定を行うためには、種類やイベントコンセプトを把握することが重要です。