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魅力的なインターンシップとは?自社に適したプログラムの作成方法

更新日:2023/11/01

新卒採用の早期化に伴い、近年はインターンシップに注力している企業が増加傾向にあります。そのなかでも、株式会社ニトリは「インターンシップ人気企業ランキング」で4年連続1位を獲得しています。(※1)
その勝因には、ターゲットに合わせてプログラム内容を工夫した結果、自社ならではのインターンシップが実施できたことが挙げられるでしょう。

インターンシップの実施を検討している企業のなかには、「どんなプログラムが自社に適しているのか知りたい」といったお悩みを抱えている採用担当者も多いのではないでしょうか。

本記事では、インターンシップを実施するまでの基本的な進め方や、プログラムの種類、自社に適した企画設計の仕方などを紹介します。
※1:PRtimes『楽天みん就 2024年卒 インターンシップ人気企業ランキング』  






インターンシップとは?

インターンシップとは、「社会に出る前に実際の仕事の場を体験すること」を意味します。 
株式会社マイナビが2023年卒の大学生に行った調査によると、インターンシップ・ワンデー仕事体験の参加率は82.6%と、前年に引き続き高い水準を維持していることがわかります。 学生が就職活動前にインターンシップに参加をすることは、当たり前と化していると言っても過言ではないでしょう。 (※1)
また同調査より、学生のインターンシップの参加状況を見ると、平均参加社数は5.0社となっており、複数企業のインターンシップに参加する傾向が高いことがわかっています。学生は自分に合った企業を見つけるために、多くの企業と接触ができる「インターンシップ」を活用しているのです。 

※1:株式会社マイナビ 『マイナビ 2023年卒大学生 広報活動開始前の活動調査』

インターンシップ制度の目的

企業がインターンを開催する目的

企業がインターンシップを開催する最大の目的は、本選考前に優秀な学生との出会いの場をつくることです。 
新卒採用のスケジュールは年々早期化しており、それとともにインターンシップを実施する企業は増加しています。優秀な学生を獲得するため、多くの企業は本選考解禁日よりも前に学生に接触できる「インターンシップ制度」を取り入れているのです。 
また、「人材育成」や「離職防止」も企業がインターンシップを実施する目的と言えるでしょう。 

「企業がインターンシップを実施する目的とは?注目される背景や実施するメリットを解説」のサムネイル
関連記事 2022/05/12

企業がインターンシップを実施する目的とは?注目される背景や実施するメリットを解説

インターンシップ カルチャーマッチ 採用計画 母集団形成

学生がインターンに参加する目的

dodaキャンパスが行った調査によると、「インターンシップに応募しようと思ったきっかけ」を問う質問に対し、「志望企業をよく知るため」が68.1%でトップ、続いて「志望業界を明確にするため」が61.5%、「志望職種を明確にするため」が56.3%と、就職先企業・業界研究がインターン目的の多数を占める結果となりました。(※2)
この調査により、多くの学生は「自身の興味のある業界や企業、職種の理解を深める」という目的のために、インターンシップに参加をしていることが推測されます。
企業は、学生の目的に沿った内容のインターンシップを実施することができれば、学生の満足度を高めることができるでしょう。

※2:dodaキャンパス 【2022卒インターンシップ状況調査リリース】インターンシップはもう参加した?納得の就職につなげる5つのポイント 

インターンシップのプログラムの種類

【1】セミナー型

セミナー型のインターンシップは、短時間で業界や職種、企業についての理解を深めることが可能です。
一般的には説明会形式で開催されますが、社員との座談会や簡単なグループワークなどをプログラムに取り入れるケースもあります。

【2】プロジェクト型

プロジェクト型のインターンシップは、設けられた課題・テーマに対し、個人ワークでプレゼンを行ったり、複数人のグループでディスカッションやディベートを行ったりと、さまざまな型式があります。与える課題やテーマによっては、実際の仕事を擬似体験できるプログラムのため、企業は本選考前に参加学生の思考や能力をチェックすることができるでしょう。

【3】就業体験型

就業体験型のインターンシップは、学生が一定期間、実務を行うタイプのインターンシップです。長期インターンシップの多くは、終業体験型で行われることがほとんどでしょう。実際の業務を任せてもらえるため、学生にとっては貴重な機会と言えます。
また、企業にとっては、入社後の働くイメージを持ってもらいやすくなるため、仕事内容などによるミスマッチ防止効果が期待できます。さらに、内定承諾率にも良い影響を与えることができるかもしれません。

学生の満足度の高いインターンシップの特徴

インターンシップは、企業イメージを左右する一因とされています。そのため、企業は学生のニーズや目的に適したコンテンツを用意することで、学生の満足度を高め、企業イメージの向上を図る必要があります。
以下のチェックリストを活用し、学生の意欲を高められるような企画ができているか、確認を行いましょう。

インターンシップの設計フロー プレシキ!SCHOOL|プレシキ!スクール

インターンシッププログラムの作成方法

インターンシップのプログラムの設計には大きく分けて4つのステップがあります。
ここでは、それぞれのステップごとに解説をしていきます。

インターンシップの設計フロー

STEP1:目的と目標を設定する

インターンシッププログラムを作るうえで、最も大切となるのが「実施の目的や目標の設定」です。
目的に沿った目標が定まっていない状態で実施をしてしまうと、他社の事例を模範しただけの「採用成果」につながらないインターンシップとなってしまいます。
インターンシップを作るうえで第一ステップとなる「目的・目標の設定」をしっかり行うことが、自社の魅力や強みを十分に活かしたインターンシッププログラム設計の成功につながるのです。

STEP2:求める人物像を定める

「目的や目標の設定」と同じく重要な要素となるのが「求める人物像(ターゲット)の設定」です。
大部分の学生が興味のある内容でも、自社の求める人物に合わないプログラムでは、狙った効果を発揮することや、定めた目的・目標をクリアすることは難しいでしょう。

「どのような学生に入社をして欲しいのか?」をしっかり定めたうえで、適したテーマやプログラムを選定することが重要です。

STEP3:形式・プログラム内容を決定する

インターンシップの設計方法 プレシキ!SCHOOL|プレシキ!スクール


設計した目的・目標、ターゲットに応じて、適した「形式」、「開催時期」、「期間」、「プログラム内容」を決定します。
インターンシップには決まった形式はありませんが、期間や開催時期などによってできること、できないことに違いがあります。また、メリット・デメリットもそれぞれ異なるので、自社の目的やターゲットに適したインターン形式、プログラム内容を選定することが重要です。

STEP4:プログラムの具体的なコンテンツを練る

最後に、具体的なコンテンツ内容を決めていきます。実施するコンテンツ内容は企業によりさまざまですが、下記のような内容が実施されることが一般的です。

期間インターンシップの内容
長期・業務アシスタント
・企業SNSの運用
中期・新規事業
・商品の開発立案計画実行
短期・マーケティング業務の体験
・テレアポなどの実務
1Day・会社概要説明
・オフィス見学
・社員との相談会や座談会


実践的な就業体験を行うインターンシップは、学生の働くイメージを膨らませることができるため、志望度の向上につながりやすいと言われています。また、入社前から企業カルチャーや社員とのコミュニケーションをとっている状態となることから、入社後のミスマッチを防ぐ効果も見込めるでしょう。
また、「企業の認知度を上げたい」、「多種多様な学生から興味関心を得たい」といった観点から、近年はユニークなコンテンツを実施するインターンシップも増えています。
ただし、闇雲に興味関心を惹くようなコンテンツを実施すれば良いというものではありません。「自社の強みや魅力を活かしたコンテンツ内容であるか」、「学生にとっても意義のある内容であるか」という視点を持つことが最も重要なのです。
具体的なコンテンツ内容を考える際は、自社のアピールポイントを整理し、どんな学生に興味を持ってもらいたいのかを明確にしたうえで適したコンテンツ内容を実施しましょう。

まとめ

採用につながるインターンシップを成功させるためには、「自社の強みや魅力を活かしたコンテンツであるか」、「学生が興味を持てる内容か」といった視点を持って、インターンシッププログラムを作ることが大切です。
学生が「参加してよかった」と思えるようなインターンシッププログラムの設計を心がけましょう。

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