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更新日:2023/12/21
「オフボーディング」とは、社員が退職意思を表明してから、退職が完了するまでの一連で行う取り組みのことを指します。
社員の退職は企業にとって大きな痛手です。
しかし、オフボーディングを実施することにより、退職をきっかけに今後の退職率の改善や、在籍社員のモチベーションの向上が期待できます。
企業にとって退職を損失にしないためには、オフボーディングを実施し、退職で終わらない関係性づくりを行うことが重要なのです。
今回は、オフボーディングを実施することで得られる効果や、実施するうえで押さえておきたいポイントを詳しく解説します。
目次
オフボーディングとは、社員が退職の意思表示をしてから、退職が完了するまでの期間において、退職者に対して十分なサポートを行うことを意味しています。
具体的には、事務的な退職手続きや社内ツールなどのアカウント削除対応、また、快く送り出すための良好な関係性づくりなどが挙げられます。
SNSやブログなど、個人が自由に情報を発信できる近年、退職者の声は会社のブランディングに大きく影響を与えます。
どんなに在籍時の満足度が高かったとしても、仮に退職時の企業の対応が不誠実だった場合、退職者にとって会社の印象はマイナスに転じてしまいます。今まで蓄積してきた関係性を、退職間際の数ヶ月で台無しにしてしまうのです。
口コミで広がったネガティブイメージは、会社のブランディングに悪影響を与え、さらには退職率の増加にもつながりかねません。
働き方が多様化している近年、一度退職した会社に再び雇用される「アルムナイ採用(再雇用)」という採用方法が注目を集めています。 「退職=損失」で終わらせるのではなく、退職者を人的資産へ変えることが可能なのです。
しかし、企業と退職者が良好な関係を築けていなければ、こういった再雇用の実現は困難となります。
企業が今後の採用機会を拡大するためには、オフボーディングを実施し、誠意を持った対応を行うことが求められているのです。
社員が退職意思を表明してから、退職日までの期間を十分にサポートすることで、良好な関係性の維持につながります。
また、真摯な対応を行うことで、「辞めようと思っている」検討段階で相談しやすい環境を作ることが可能です。このタイミングで辞めたい要因を払拭できれば、退職を引き止められる可能性も上がり、突発的な退職を抑制する効果が期待できます。
円満退職を迎えることで、会社のネガティブ要素を発信されるリスクが低くなります。
オフボーディングを実施することによって、社員が退職しても会社の信頼性を損なわないため、ブランディングを維持することができます。
また、職者がアンバサダーのような存在となり、会社にとってプラスの発信をしてもらうことができれば、PR効果へとつながります。
オフボーディングは退職者のためだけでなく、在籍社員にも良い影響を与えることが可能です。
退職者から引き出した本音をもとに、職場環境の改善を行うことで、在籍社員のモチベーションアップにつながります。
退職者から良い評判を得ることで、会社全体の評価が上がり、結果的に今後の退職率を下げることが可能となるのです。
退職者から、会社に対する本音を吸い上げることが大切です。
フィードバックを得ることによって、見えていない会社の問題点が浮かび上がり、今後の社内改善につなげることが可能となります。
また、問題点を改善する姿勢を示すことができるので、退職者へ良い印象を与えられるかもしれません。
しかし、このときの情報の開示範囲には注意が必要です。
「自分が話した内容がどこまで共有されるのか」、「プライバシーは守られるのか」といった不安を与えないことも、オフボーディングを実施するうえで重要なポイントとなります。
退職日が近づくに伴い、転職先の企業に提出する書類の作成を依頼されたり、有給休暇の取得を希望されたりすることがあります。
こういった場面での非協力的な行動は避けるようにしましょう。
特に、「有給休暇の消化」はトラブルになりやすいので注意が必要です。
退職者とのトラブルは、今後の企業のイメージに悪影響を与えかねないので、快く送り出すためのサポートを心がけましょう。
社員が会社を辞めることは、必ずしもマイナスになるわけではありません。
オフボーディングを実施することで、社員の離職が会社にとってプラスに働くケースも大いにあり得るのです。
「退職=損失」だと決めつけず、退職のサイクルを好循環に変えていくことで、退職者との良好な関係性を築いていきましょう。