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自社のファンを増やせる「採用ミートアップ」とは?実施の際の注意点とポイントを解説

更新日:2023/12/21

採用ミートアップとは、企業と求職者がリラックスした状態で交流する 「交流会」のことを指します。就職イベントよりもカジュアルな雰囲気で、企業と求職者との距離が近いことが特徴です。
近年、人材の流動化に抗うように、企業は採用段階からさまざまな工夫を施さなければならなくなりました。採用した人材に定着をしてもらうためには、求職者の入社前と後のギャップをできるだけ最小限に抑える必要があります。それには、企業は自社の魅力だけでなく、ありのままを伝えることが重要です。
求職者と気軽に交流できる「採用ミートアップ」は、企業のありのままを伝える有効な手段の一つです。

今回は、採用ミートアップの概要やメリット・デメリットを解説します。



ミートアップとは?

ミートアップとは、同じ目的を持った人が集まる「交流会」のことを指します。 
アメリカのミートアップ社が提供しているプラットフォームサービスが由来となり社会に浸透していき、現在は交流する場のことをミートアップと呼ぶようになりました。 

採用におけるミートアップ(以下 採用ミートアップ )は、求職者とカジュアルに交流できる場所を指します。企業説明会のようなフォーマルな雰囲気とは異なり、求職者と企業の距離が近いことが特徴です。最近では、食事やお酒を飲みながらリラックスした状態で実施する企業も増えています。 

ミートアップが採用活動に取れ入れられ始めた背景

近年では、採用活動のなかでも、求職者の興味・関心を高めるタイミングでミートアップを取り入れている企業は多いです。ミートアップが広まったきっかけは、大手企業が取り入れ始めたことが挙げられます。 

株式会社メルカリは、2016年ごろからミートアップを実施。参加者を敢えて少人数に設定し、交流を促進したり、特定の領域に募集を絞ることで満足度を高め、取り組みを始めて10ヶ月でのべ700人以上がミートアップに参加。 
メルカリのファンが増えただけでなく、参加者のつながりから採用に至ったケースもあったと言われています。(※1) 

ミートアップは新型コロナウイルスの影響で、対面での開催ははばかられる傾向がありますが、オンラインでも実施することは可能です。 
定期的に開催を続けることで、企業認知・ファンを確実に増やし、採用につなげることができる手段と言えるでしょう。 
※1:SELECK 「700人以上が参加した、メルカリの「ミートアップ」運営術!自社のファンを増やす狙いとは」

採用ミートアップを実施するメリット

【メリット1】自社の魅力を伝えやすい

従来の選考フローでは、求職者が会えるのは採用担当者などの決まった社員であるケースが多いです。一方でミートアップでは、求職者と交流することを目的としているため、実際に現場で働いている複数の社員と直接会うことができます。 
どんな人が働いているかを知ることができる機会になることはもちろん、職場の技術レベルやコミュニケーション、業務体制などの求職者にとって企業選びに関わる重要な情報を求職者が能動的に集めることができる機会になります。 
企業にとっては、フォーマルな企業説明会では伝えることのできない社員の人となりや自社の風土、カルチャーを体感してもらいやすいため、自社の魅力を訴求しやすいと言えるでしょう。 

【メリット2】ミスマッチを軽減

近年の採用現場では、少しでも採用した人材に定着をしてもらうために、採用段階から「企業の課題やネガティブ情報も理解させておくこと」、「自社で働く理由を明確にさせておくこと」が重要と言われています。 
ミートアップは就職イベントよりもカジュアルに交流することができるため、企業の実情を把握しやすく、入社前後のギャップを最小に抑えることが可能になると言えるでしょう。 

採用にミートアップを取り入れるデメリット

【デメリット1】準備に工数がかかる

ミートアップを実施する方法は、「他社が開催しているものに参加する」、「自社で開催する」など複数ありますが、いずれにしても開催までに参加人数の見通しを立てた準備が必要になります。場合によっては、備品や食事の準備などで他部署との連携も欠かせなくなるでしょう。 
さらに、交流する求職者がいなければ、ミートアップは成り立ちません。開催する際には集客方法の選定や、開催告知手段など、入念な事前準備が必要です。 

【デメリット2】すぐに効果が出にくい

ミートアップは実施したからといってすぐ採用に直結するわけではありません。中途採用は特に、ミートアップでスカウトしたとしても求職者の当時の温度感によっては採用につながらないこともあるでしょう。新卒採用の場合も、働く人や職場環境を魅力的に思わせることができなければ選考意欲を向上させることは難しいでしょう。 
あくまで企業認知や興味・関心促進のきっかけであるため、「ミートアップを実施したから」、「ミートアップが大盛況で賑わったから」といった理由で応募数が増加するわけではないため注意が必要です。 

採用ミートアップを実施するには

採用ミートアップは企業の目的によって実施するタイミングを工夫することができます。 
例えば、新卒採用において「企業認知獲得数を増やしたい」という目的がある場合は、募集情報公開後、エントリー開始前から募集締め切り時まで2週に1度のペースで実施。一気に企業認知獲得を図り、母集団形成強化の効果に期待する方法もあるでしょう。 
また、リファラル採用強化施策としても成り立ちます。いきなり紹介・選考はハードルが高いと感じる人でも、ミートアップなら選考に直結するわけではないため気軽に参加することが可能です。 
潜在層の掘り起こしにも期待できます。自社の働く環境や工数削減をするためのフローなど、自社の工夫を魅力的に思った人材は入社意欲が高まる可能性があるでしょう。 
普段ディスカッションを行う機会のない人材との交流で、自社の社員も刺激をもらって業務への意欲が向上するかもしれません。 
新卒・中途問わず、内定者フォローにも効果的と言えるでしょう。 
採用ミートアップの汎用性はとても高く、工夫次第で有効活用することができます。まずは実施目的を明確にするところから始めることが大切です。 

まとめ

ミートアップは実際に働いている社員と求職者が交流し、さまざまな角度で自社の魅力や情報を伝えることに適した手段の一つです。 
企業が採用した人材に定着してもらうためには、自社の魅力の訴求だけでなく、採用段階からありのままを伝えることが求められています。 
実施する際は、目的を明確にして入念な準備計画を立てることが重要です。継続的な実施で、自社にマッチした人材の採用成功を目指しましょう。 

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