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Web面接(オンライン面接)ってどうやるの?メリット・デメリットやポイントを解説

更新日:2023/12/27

近年、Web会議システムの普及や新型コロナウイルス感染症の影響により、就職・転職活動においてオンライン化が進んでいます。
特に「Web面接(オンライン面接)」においては、従来の対面面接で課題とされている「日程調整にかかる時間的コスト」や「選考参加率の低下」を解決する施策として、多くの企業が導入をしています。
今回は、Web面接のメリット・デメリットや、実際に導入する際に注意すべきポイントなどを詳しく紹介します。




Web面接とは

Web面接とは、採用担当者と応募者が直接会うのではなく、インターネットを利用してオンライン上で行う面接のことを指します。
採用後のミスマッチ防止効果や、選考参加率の改善などにも繋がるため、今後も多くの企業が導入すると考えられています。

Web面接の種類

1.リアルタイム面接

リアルタイム面接とは、採用担当者と応募者がリアルタイムでやりとりを行うビデオ通話形式のWeb面接です。
オンライン上でも実際に対面で面接をしている感覚で会話ができ、 応募者の回答の深堀や追加質問などで、人材を判断できるといった特徴があります。求職者の人柄などを確認したい場合におすすめの面接形式です。

2.録画面接

録画面接とは、応募者があらかじめ撮影した動画をもとに、選考を行う面接です。
時間や場所を選ばないため、企業と応募者の双方にとってメリットの高い手段であると言えます。ただし、面接官と応募者が直接会話をすることができないので、ミスコミュニケーションが生じる可能性があります。 
また、情報漏洩のリスクも伴うため、厳重な管理を徹底する必要があります。 応募者の個人情報流出は企業の信用問題にも大きく関わるため、そうした事態を未然に防ぐためにもセキュリティの高い管理体制を整えておくことが大切です。 

Web面接で行う3つのメリット

【メリット1】コスト削減ができる

Web面接を行う最大のメリットは、時間的コスト、金銭的コストを削減できることです。 
従来、対面式の面接を行う場合は、会場費用、資料の準備費、交通費、宿泊費といった多くの経費がかかることが課題として挙げられていました。しかし、Web面接を導入することにより、会場の確保やスケジュールの調整において無駄を省くことができるため、経費を少なく抑えることが可能となります。

【メリット2】応募の間口が広がる

どれほど魅力的な企業でも、遠方に住んでいることを理由に、応募者が応募を躊躇するケースは少なくありません。しかし、企業がWeb面接を導入することで、求職者の交通費の負担を削減できるため、対面で行う面接よりも応募をしてもらいやすく、応募の間口を広げることが可能です。 
また、天候の変化によって起こりやすいとされている、面接のドタキャンを防ぐ効果も期待できます。 さらに、リモート化が進んでいる近年では、働き方の柔軟性をアピールすることもできるでしょう。 

【メリット3】選考スピードの向上により、早期アプローチが可能

従来の対面面接では、会場の手配や日程調整など、面接の準備に多くの時間がかかっていました。しかし、Web面接を導入することにより、準備に費やしていた時間を大幅に短縮できるため、選考スピードの向上を図ることが可能です。
 応募から面接までの時間が短くなることで、企業への熱量の高い(入社意欲の高い)状態に応募者と接触することができ、採用の成功率を高める効果が期待できます。 
また、適性検査や筆記試験などのオンライン化により、集計や評価をスピーディに行うことが可能です。応募から内定までの時間を短くすることで、内定辞退を防ぐ効果も期待できるでしょう。 

Web面接で行う2つのデメリット

【デメリット1】細かい表情や仕草が確認しづらい

Web面接のデメリットは、応募者の細かな表情の判断が難しいことです。また、ディスプレイを介しているため、職場の雰囲気が伝わりづらいといった課題も挙げられます。 
画面越しでもわかりやすいよう相づちを打ち、できるだけ笑顔で声のトーンを意識するなど、表情や身振りはやや大きめに行うと良いでしょう。 働くイメージがしやすいように職場見学を案内する、といった工夫も必要です。 

【デメリット2】機材・通信環境のトラブルが発生する可能性がある

オンラインでは、通信障害が発生し、パソコンやスマートフォンなどの機材トラブルが発生する可能性があります。企業だけでなく、応募者側の通信機器や環境が原因となり、接続が途切れてしまうこともあるでしょう。 
通信が途切れた際の対処方法は、事前に応募者に共有するなど、不足の事態に備えた対応策を考えておくことが重要です。 

Web面接導入のポイント

POINT1:Web面接が可能なツールの選定をする

Web面接に利用されるツールには、無償で提供されているものもありますが、セキュリティや安定性を重視する場合は有償ツールがおすすめです。ZoomやChatwork、Skypeなどの専用ソフトを使用する場合は、企業側だけでなく応募者もあらかじめアプリをインストールしてもらう必要があります。事前に設定が必要な場合もあるため、応募者にとってもできるだけ使いやすいツールを選定しましょう。  

POINT2:インターネット環境を整える

Web面接は、通信環境によって大きく影響を受けます。面接中に頻繁に通信トラブルが起こってしまうと、企業のイメージ低下にも繋がりかねないため、事前に通信環境を整備しておくことが重要です。 
インターネット回線の速度は「速度テスト」と検索すれば、すぐに測定することができます。テストで推奨速度に達していない場合は、無線から有線に変更するなど、接続環境を見直しましょう。 
また、応募者がスマートフォンから接続する場合は、通信環境やデータ通信量を事前に確認することで、速度制限などの通信トラブルを防ぐことが可能です。 

POINT3:周辺機材や場所の確認・用意する

Web面接では、カメラとマイクの設定が必須です。 パソコンには、あらかじめカメラとマイクが内蔵されている端末が多いですが、万が一に備えて「カメラが映るか」、「マイクがきちんと作動するか」といったテストをしておくことが大切です。
また、面接では応募者の個人情報を取り扱う事になるため、イヤホンを使用するなど情報漏えい防止に努めましょう。 

まとめ

場所や時間の調整がしやすく、採用コストの削減や選考スピードの向上、応募数の増加といったさまざまな効果が期待できる「Web面接」。 
パソコンやスマートフォンで、いつでも、どこでも実施できることから、企業だけではなく、応募者からの需要も高まっています。 しかし、通信機器のトラブルや、企業と応募者の相互理解を深めにくいといった問題点も挙げられるため、導入をする際は注意をしなければなりません。
 オンラインと対面を使い分けるなど、状況に合わせた面接方法で実施をすることで、より効果的な選考を行い、優秀な人材の確保に繋げましょう。

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